「ガッチャマンクラウズ」5話
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とにかくこのアニメは引きが強い。今期最強だ*1。ここでまた来週かー、と強引に話をぶった切る*2。オリジナルアニメならではの計算と言うべきか。CMを挟まず、EDと直結してるのも「引きが強いアニメ」の共通点。(「惡の華」とか「ココロコネクト」とか)
3話で倒置法セリフ(ルイ)でラストを盛り上げたように、今回は出血からの〜(ハジメ)で盛り上げた。割と王道。
さて
ついに出会ったガッチャとクラウズ。学園祭前夜こそ1番面白いの法則で、実際対峙してしまったらgdgdで期待外れだった…なんてなりませんように切に願う。というより、外野たる俺は前夜の楽しさを満喫すべきだろう。今。
ここまで多く描かれたのはクラウズだ。その理想・苦難まで。
対してガッチャ勢は迷いもせず、思想もなく、謎ポエムさえ明晰にせず、おし抱いている。オカルトなのだ。
隔絶した能力を隔絶した相手から貰ってるから、変なルール・様式に対して批判の芽がない。*3
ルイは理想主義者*4かもしれないが、在るべき社会のビジョンも そこにたどりつく方法も明確にある。空想的かもしれないがオカルトではない。5話におけるルイと26の対話、特にルイの声優(村瀬歩)は存在感を示した。よく考えると26はルイを女性と認識して話してるんだよな。ルイも動揺してるようでいて、1人称は「ワタシ」を崩さなかった*5。
ルイの理想にとって、クラウズは無くても達成できるというか逆に使いどころが難しくなる気がしないでもない。だからカッツェはルイに能力を与えたというべきか。
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GALAXの真の力は何かが今回初めて理解できた気がした。看護師が「あなたの看護スキルが必要です」と名指されるシーン。
街中で人が倒れていても無視するけど「そこのあんた助けてくれ」と指名されると、助ける確率が上がるってやつね。"傍観者効果"で責任感が分散される事をGALAXが指名して防ぐ。そのマッチングをするのが、被保護欲をかきたてられる声(丹下桜)の総裁Xという訳か*6。とにかく人と人を繋げてしまう。思想があるから、繋げた先も見えている。いや、誘導しようとしている。
ガッチャとクラウズが出会ってどうなるか刮目したい。
ハジメがリアリストの面を出して
「ルイさん、期待しすぎっすよ。世界なんかそんな簡単に変わる訳ないじゃないすかぁ」
とか。orz
ラッキースケベで、女の子と誤認してハジメがルイを思いきり抱きしめるとか(胸強調)。
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非常に面白く、今期1番だと思っているが、不安な点が1つ。人間関係描写が薄い。
うつつって、あれでハジメに もう心開いたという体(てい)なのか。ちょっと手軽すぎないか。うつつ = もこっち説を唱えていた身としては もう少し「リア充爆発しろ」的な暴れ方をして欲しかった。
スガネも"ガッチャ-クラウズ初邂逅"までに、もう少し別の面を見せて欲しかった。
スガネはキーパーソンだと思う。「つり球」で宇佐美夏樹(メガネ)がキーパーソンだったように*7、しっかり描いて動かさないと作品失敗の予感。
中村健治監督は、大きな話を構築してる内は面白いが「こういう話か」と見切られると失速する傾向にあるのではないか。大体の話を把握されてもなお面白いという王道を歩むには、細かく人間関係を描く必要があるかと。
その他
・カッツェがキャシー塚本に見えてきた。ごっつ。
・ルイの能力は未来日記でいうと8thか。増殖日記。
・逃げずに皆で助けに行こうとしてるのは「船頭多くして皆二次遭難」とは思った。
・総裁Xが「クラウズはルイの力です」と言ってしまうのは嘘をついてる、というか少なくとも価値判断が入ってる。
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今更だが、ハジメをエンクミのイメージで見てることに気付いた。
*2:普通のアニメならAパート終了の場面を話のラストに持っていってる気がする。
*3:まあ、5話冒頭で話題になった「何故こそこそと正義しなければならないか」の答えは「旧作タイトルに忍者とついているから」…ではなく「テクノロジーを独占しないと埋没してしまう」からだろう。又は「存在を公にしてテクノロジーを独占するならば、地球が異星の勢力(ガッチャ勢)の支配下に入っている」如き状態になるから…は被害妄想か。少なくとも健全な人類の発展は阻害されるかと。
*4:まあロシア革命以前にロシア革命やる人の言う事を聞けば夢物語と俺は笑う。「貧富のない社会だってw」と。語る話が笑えない革命家は三流なのかも。
*5:Xと話す時は「ボク」。