浪人市場 1 (山手樹一郎長編時代小説全集) 浪人市場 2 (山手樹一郎長編時代小説全集)
「浪人市場」1巻2巻 山手樹一郎(図書館)を読む。面白い。
長編時代劇。
戸梶圭太*1ばりの安い悪人たちが住む"はだか長屋"を舞台に、鳥居耀蔵から解雇された素浪人が大暴れする。最初の展開は「幻魔大戦」を連想。あと右手落とし過ぎ。
3章目『非情の星』あたりで途中放棄しそうになる。浅岡伊助、市岡彦四郎あたりは も少しキャラの違いを明確にして欲しい。
女性は山手樹一郎を性差別の人として嫌うかも。悪人の言う「女は押し倒せばどうにでもなる」うんぬんや、「主人公は女にだらしないのでは」疑惑とか*2
長編といっても、継ぎ接ぎ構成でシリーズとしての敵とか完結性とかあまり無い。
4章目『花散る里』が「浪人市場」の最終章として読んだけど違ってるのかな。ISBNもないような春陽堂の文庫の2巻組みで読んだのだけど。 →まだ途中巻でした。早合点。
メモ 軍鶏駕籠破り(とうまるかごやぶり) 白縮緬(しろちりめん)
感想リンク 信兵衛の読書手帖さん

*1:戸梶圭太が悪人みたいに書いたが、正確には戸梶圭太の書く小説の登場人物ばりに安い悪人。

*2:仙石寛子は本気で「いちご100%」を怒ってたしなー。