ウルトラ・ダラー 
ウルトラ・ダラー」手嶋龍一(図書館)を読む。途中放棄。
国際謀略小説。著者は元NHK佐藤優(元外交官)が対談で誉めてた人。
砂利を噛んでるような読み応えの文章は良いとして、偽札話からズレてく後半から読み飛ばし。偽札メインの方が良かったんじゃないだろうか。
小泉首相の訪朝や金正男のディズニーランド訪問についても言及あり。
しかし、外務省筋の実在のモデルを こういう風に小説化してしまうというのは どうなんだろ。小説以外で書けば良いのに。
外務省にとって「公電が全て」というくだりは面白かった。その官僚の外交判断が正しかったかは後世の審判を仰がねばならないから、公電は正しく記録されねばならない、という話。
戦前の松岡洋右外相は訪欧し ヒトラー等と会談したが、日本側は記録を残さなかった。ドイツ側は「醒めた筆致で」「追従する」松岡外相を記録してたとの事。
…とはいえ、日本の制度だと"事後何年したら一般公開"のルールが事実上ない*1ので、"後世の官僚の審判"でしかないんじゃないだろうか、と読んでて思ったが。 →公電リンク
感想リンク 石屋川乱読さん
.
.
.
ところでこのサイトのメインコンテンツは短歌です。→ポチっとな