経済学という教養
「経済学という教養」 稲葉振一郎(図書館)を読む。面白い。
経済学の本。2004年発行。著者は経済学・政治学社会学の多分野にまたがる人っぽい。経済学でいうとリフレ派で、はてなダイアラ(→id:shinichiroinaba)。
本書は
前半が最近の景気について。「流動性の罠」あたり。
後半はマルクス経済学(とか左翼とか)が他の経済学説にどう影響されたかの話。
後半、人名がいっぱい出てくるが"著者の説明してるその人 及び学説"と"その人 及び学説"は同一なのか?と疑う生理的機構が自動で働く。なので不案内な分野で人物が多数出てくると全体的な把握ができなくなるorz*1
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・「流動性選好」というお金を好む(サービスや物品よりも)性向は興味深い。カネゴンみたい。
・お金こそ、スムーズなやり取りを妨げて不均衡・不況を招く温床。短期的には有用だけど長期的には有害で捨て去るべきもの!という考え方もあるようだ。SFっぽい。(「スミス=ワルラス的枠組み」186頁)
・経済モデルでシンジとミサトという人物を出している。R・D・レイン*2ジャックとジルを頻出させたように、今後はモデル人物は全てシンジとミサトで通して欲しい。オタクのリフレ派というと森永卓郎が思い浮かぶけど、親交はあるのかしら。
感想リンク  迷宮旅行社さん(サイト元)
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*1:素直に信じた方が理解が早いのだろうとは思うが

*2:深夜アニメ「lain」のイメージの元になった噂される精神科医、思想家。