懲りずに又経済学について。経済学というかリフレーション(以下リフレ)について。
前回リンク。(←読了希望)
前回2冊読んで、今回2冊の計4冊読んだ。
で、現在の結論は「リフレ政策を支持しない」
・デフレ下では経済成長は有り得ないのか?→GDP*1(景気・経済 SITEさん)
・リフレ政策を採用したとして、インフレに振れ過ぎた時、公定歩合を上げて調節するのだろう、多分*2。その利上げ時期は適切なのか?
あたりが、まず気にかかる。つまり、デフレ不景気・インフレ好景気って本当かという話。利上げの適切な時期は景気が上向きの時を選ぶべきで、インフレをわざわざ発生させた結果 適切でない時期に利上げする羽目になるのでは?という懸念だ*3
利上げについて、もう少し。
「今、利上げをすべきか」という設問に対しては、俺は「すべきでない」と思う。
景況感(日経ネット)を見ての判断。
が、インフレを全く無視して「利上げをすべきではない」とも思わない。
「インフレ退治としての利上げ」と
「景気悪化を恐れての公定歩合そのまま」
は際どい綱引き状態で、今後の状況次第で俺はどっちも支持する。
すなふきんの雑感日記さんも俺と同じく「利上げをすべきでない」という意見のようだが、エントリで書かれている内容は企業(労働者)サイドに偏り過ぎで消費者の視点が抜けてるように思う、ごっそり。 また同様に輸出産業(工業)寄りで輸入産業(商業)寄りでない。インフレを価格転嫁できない所は結構苦しいのではないだろうか*4綱引きの感覚が抜けている意見*5かと。
リフレ派は
過去はデフレだから
現在は景気が悪いから
→利上げをしない、という意見のようだ。"理想の利上げ可能状態"に捕らわれて、幅が極めて狭そう。
俺は過去のデフレ下でも金利を上げる機会はあったとする意見。
関連リンク 最近のすなふきんの雑感日記さん svnseeds’ ghoti!さん
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リフレ派の主張は「日銀が金利下げても景気回復しないんで、国債引受けで日銀もっと頑張れ」だろう、多分*6。思うに、金利下げても駄目なら 国債引受けでも駄目なんじゃないだろうか。方向性が一緒。
水道の蛇口がいっぱいに開いてるが水の出が悪い状態から、蛇口を強打してなんとかしようとするイメージ。どっか別のパイプ直した方が賢明ではと思う。故障主因のパイプの状況が変わった途端に"開き過ぎた蛇口"が祟るのでは。
具体的に言うとインフレは労働政策メインで誘導すべき。労基署がサービス残業潰すとか、最低時給引き上げるとか。
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ついでに、「日本の移民受入れ」についての現時点での俺の考え。
労働人口が足りなくなるという国連の勧告に従い 基本は受入れ賛成なのだけど、直近の失業率を注視して受入れ数を調節すべきかと。基本賛成・現在慎重の立ち位置。
適当な数字を言えば、失業率が3%近くになったら受入れを増やし、4%近くになったら減らす感じで。
(失業率ばかり見てると、日本全体が縮む恐れ*7もあるので別の補助線も必要かと思うが)
移民庁」新設には賛成。一括して問題に対処して欲しい。
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リフレ解説リンク 田中秀臣(経済学者)

*1:GDPってインフレ補正やデフレ補正てあるんだろうか?コメント欄で指摘あり。追加記事リンク→ダイヤモンド・オンライン(追加日時6/7).

*2:この辺自信ない。他に方法があるのかも。

*3:リフレ派の計算では、そもそもインフレに振れ過ぎるという事は まず有り得ないらしい。

*4:まず運送業

*5:この利上げ絶対反対エントリにid:blueechoさんid:BUNTENさんid:kumakuma1967さん大絶賛。他id:econ-economeさんid:nuffyさんid:Sonae-Guyさんid:nabezo-rさんがはてスタ押し。支持されてる。

*6:この辺自信ない。円安誘導は話の単純化の為 避けた。

*7:最初に人口構成は変わるけど人口は減らない→労働人口が減って供給は減るが需要そのまま→インフレ。次に人口が減って→資産デフレとかか。