モーダルな事象 (本格ミステリ・マスターズ)
「モーダルな事象」奥泉光(図書館)を読む。面白い。
幻想ミステリ。
奥泉光は当たり外れあるけど、まあ当たり。
卑小な文学部助教授(幻想パート担当)でずっと続くかと思いきや、溌剌とした女性が探偵パートとして主人公となったのは驚いた。その後交互に二人主人公制を採っている。
探偵パートが冗長。ざっくり削れる。
結局、主人公二人が遭遇しないのは「海辺のカフカ」と同じ。アンチクライマックス
奥泉光の「鳥類学者のファンタジア」を読み返してみようかと思った。音楽の扱い方など留意。
感想メモリンク 腐蝕さん 不壊の槍は折られましたが、何か?さん 
奥泉光の既読ベストは「グランド・ミステリー」で、既読の戦争小説No.1でもある。