むかしのはなし
「むかしのはなし」 三浦しをん(図書館)を読む。面白い。
純文無冠の女王ですよ。エドウィン・バレロ↑みたいなモンです。
昔話を基にした短編集。キャラは違うけど世界は同じなので連作集かな。
最初は、言わなきゃわかりませんよ、という改編具合が面白かった。
しかし圧巻は最後の「懐かしき川べりの町の物語せよ」だろう。(「桃太郎」改編)
見事な青春小説。
例えば恩田陸が「トリック」で物語を駆動させるとすれば、三浦しをんは「描写」で読者を連れ去ってしまう。けども両者の描く青春は有り得ない程甘美で、しかも共感できる程の同じ匂い(僕らと同じ匂い)をかぐ事ができる。
感想メモリンク 空の色ににているさん Hybrid No.9→under dogさん
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