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「快楽殿」 森真沙子 (図書館)を読む。面白い。
初森真沙子。古本と性的倒錯の話。主役の過去の事件と絡まなかったり、冷えた文体が肩透かしだけどまあまあ。
古本(ブックハンター)界隈の本だと
↑三浦しをんの「月魚」が古書界やおい小説美味しんぼ展開で面白い。
↑山田正紀の「幻象機械」が短歌を題材にしたSFの話で、石川啄木の幻の同人誌を探したりします。
見よ今日もかの青空の一方のおなじところに黒き鳥とぶ
物みなに皆ことごとく一つづつ眼ありて我をつくづくとみる
大いなるいと大いなる黒きもの家を潰して転がりてゆく
などの石川啄木のブキミ短歌もこの本で知った。
映画だと
↑ポランスキー監督の「ナインスゲート」。ブックハンターが禁書を探す話。ラストが肩透かしだけど、まあまあ。ジョニー・デップ主演。