「氷菓」最終回『遠まわりする雛』

あれ、なんかシリーズ通してすっごい王道な青春ものだな。「坂道のアポロン」とは又違った王道な青春。別に昼ドラのような運命の流転は無いけど、地味にキャラがウダウダするけど、確かに「青春」を描いている感。
京アニは常に青春を描こうとしているのかもしれない。「日常」では妙な"友情"押しが べとついたし、「らき☆すた」でも最終回は成功してたが、こなた母をウェットに描写したり、全般的に「中学生日記」というかNHKのセンスなんじゃないだろうかと思う時がある。が、今回の「氷菓」は抑制が効いていて、全体を通して"青春"が浮かび上がる良い配合だった。
最終回に相応しく絵もキレイで、昔なら映画並みなんじゃないだろうか。ある意味『テレビシリーズの映画化』って、昔ほどワクワクしない気がする。既にテレビ放送の時点で限界まで美しいから。後は大画面かどうかどうかだけではないか。「偽物語」観てた時も、そんな事思ってた。
最終回って事でエルが犯人かと疑ってました。
書評過去リンク
シリーズとしては、最初のエル叔父の事件は原作からして微妙というか、低調スタートだったけど、『愚者のエンドロール』編から調子が出て、『クドリャフカの順番』編で盛り上がりがピーク。1話完結ものも、終盤近くの方が面白かった。数話完結なら『クドリャフカの順番』、1話完結なら最終回の『遠まわりする雛』がベスト。
感想リンク matakimika@d.hatenaさん