囮物語 (講談社BOX)
囮物語西尾維新(古本)を読む。面白い。
前巻リンク
化傷偽猫(黒白)傾花囮の刊行順。次は鬼だ。
らしんばんで800円で買い。*1
後書き曰く『千石撫子ちゃんがとことん可愛いだけの小説です』。西尾維新の斜め上能力は本当に素晴らしい。こういうオチで巻を閉じるとは。
(以下ネタばれ)
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撫子って真面目系クズよね。
撫子vs月火の対峙は緊張感あった。過去に読んだどんな女流作家のシーンよりドキドキしたが、女性読者からするとこんなシーンは苦笑の類いなんだろうか。撫子vs月火は自我の有無という点で両極端の対峙でもある。
月火は暦の相手は戦場ヶ原しかいないと評しているけど、暦の相手として相応しいのは戦場ヶ原派と委員長派とでキャラの判断が分かれている気がする。全巻持っている人は是非、キャラを分別して欲しい。
忍が撫子にやけに厳しいよ。249頁で「罪には罰を」と言ってるが、あの時点で撫子の罪って何なの? 強いて言うなら"怠惰"だろうけど、自己決定権のうちじゃないのかな。まあ、他にお百度とか不法侵入とか窃盗とかあるけど、……そうか。撫子の罪は殺人未遂か。戦場ヶ原を殺す為、お札を手に入れようとしてたんだものな。アガサ・ クリスティの小説みたいなものか。いや、でも忍は あの時点そこまでわかっていたか?
最後、当然のように暦がデウス・エクス・マキナするのかと思った。「猫物語」や「花物語」は そう思わせる為の見せ球だったんだな。
あと226頁は、「花物語」で貝木が言ってた事。

*1:状態悪いと言われたので買取表のとおり500円で買い取ってくれないのかも。