立読み(北与野 書楽)

ユリイカ2011年11月臨時増刊号 総特集=魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を
ユリイカ 11月号臨時増刊 魔法少女まどか☆マギカ」を読む。全頁まどか本だった。
1番最初のカラー頁で、1頁1話を使い2枚ほどの画像と10〜20行ほどの文章で全話紹介をしてるのだけど、なかなか文章が良い。余白もキレイ。アニメ1話を10〜20行ほどに直すって良い文章の練習になるかもしれない。今回のユリイカではフランス文学者の中田健太郎が担当。
1冊の中で主に読んだのは
声優の悠木碧(主人公)×斎藤千和(ほむら)

虚淵玄(脚本)×田中ロミオ
の対談。
あと雑誌 中ほどのカラーイラストは
志村貴子 今日マチ子 吾妻ひでお 尾崎智美 篠房六郎 西島大介 道満晴明 前田浩孝
が1枚ずつ。
声優対談は芳文社公式ガイドブック*1と重なる所があり、既に芳文社のを読んでいた身にとっては、それを踏まえたアドバンス版のようなユリイカ対談だった。
悠木碧
「お芝居をしている時 本当に白熱していると記憶が飛んでしまう」(大意)
というアクターズハイな話や
斎藤千和
「女性が感じるほむらの弱さ・かわいさと男性が好ましく思うほむらの弱さ・かわいさは違う」(大意)
という話が印象的。
虚淵玄×田中ロミオ
は「Fate/Zero」(小説)の話もちらほら。田中ロミオの「CROSS†CHANNEL」(エロゲ)の話も出てきたので、そこらへん読みとばす。未プレイで、できればやろうと思っているので。
後の文章ものはパラパラと斜め読みしたのだけど、「まどかのエヴァ越え」というテーマが何度か出たように思う。立読みしてる最中は「端的に言って、この臨時増刊号がユリイカエヴァ*2を売上げ的に超えるかどうか」が編集サイドとして興味があるという変化球解釈をしたのだが、「まあ無理だろう」と勝手に切り捨てた。*3
作品の優劣ではない。時代が違う。
まどマギをめぐる主戦場は紙ではなくネットなのだ。ここなのだ…と言いたいが、ここは主戦場の端で、pixivやニコニコや2ちゃんがハートの中のハートなのだろう。
感想リンク あれやこれやと気の赴くままにさん 

*1:芳文社は1900円だからユリイカの1500円より高いんだな。1900円の方が大判でカラーもふんだんだけど文章量的にはユリイカの方があるのかしら。芳文社公式ガイドブックについては次以降のエントリで

*2:今ぐぐったら、そんな号は存在していなかった。96年8月号 ジャパニメーション!特集が近いのだろうか。

*3:偉そうな立読みだ