「日本人の知らない日本語」2話

この外国人生徒は敬語より「てにをは」が先なんじゃないだろうか、と思いながら観てた。
ファミコン言葉(ファミレス・コンビニで使われるマニュアル敬語)が批判されていたけど、敬語は均質でなくなくとも良い気がする。ビジネスで使う敬語と店で店員が使う敬語は違ってて良いのではないだろうか。言葉とは関係性であるし、場に支配されるものでもある。そのチェーン店はどんな場であり、どんな関係性を築いていくかを考えて作られたのがファミコン言葉であろう。多分。
チェーン店そのものが最近発明されたことを留意して考えたほうが良い。
敬語として正しいからといって敬いすぎるのも変だ(ございます系をコンビニで)。「5000円からお預かりします」も「5000円をお預かりします」よりは当たりが柔らかくて良いと思う。御簾を透かして見るように対象物をボカしている。「よろしかったですか」も「よろしいですか」よりは表現が直截でなく、ギョっとしない。現在形を避けると衝突を回避する効果が生まれる。
ビジネス会話なら自分を主張してクッキリとした敬語を話すのも良いが、店員が求められている役割は黒子の透明感なのではないか。
…という事を考えていた。このドラマの中国人の喋りは金萬福みたいだなー。
出演者リンク 仲里依紗