町医・北村宗哲 ASIN:4043925018
「町医 北村宗哲」佐藤雅美(図書館)を読む。面白い。
時代小説。シリーズ短編8つ。あまり蘭方医は出てこない。主人公の秘密が少しずつわかっていったり、ミステリ色も少しあり。
江戸期の生活保護の様子が説明されてて、興味深かった。
寛政の頃(1791年)、幕府は米や金の備蓄を開始。火事、風邪/麻疹の流行*1 にも備蓄を放出したが、平年に病にかかって困っている者も救済した。毎年1万5000人ほどが恩恵に預かったといわれる。ただ再度の申し込みには審査がより厳重となる。受給から25ヶ月すぎると最初の申し込みと同じ扱い。
感想リンク 硬骨ブログさん
連想小説 「水中眼鏡の女」逢坂剛

*1:1802年-お七風邪。1803年-麻疹大流行。1806年-丙寅の大火、など。