知恵伊豆に聞け asin:4167567113
「知恵伊豆に聞け」中村彰彦(図書館)を読む。面白い。
歴史小説中村彰彦は初めて読む。
徳川家光に仕え、島原の乱由比正雪の乱の鎮圧に功あった松平伊豆守信綱にスポットをあててる。地元埼玉の偉人なので読んでみた。川越の藩主となった人。
一休さんが輝くには無茶を言う足利義満が必要なように、知恵伊豆と呼ばれるには無茶を言う家光が必要なのだな、と。
少年時代、小姓として主君の側ではべるのだが、仮眠をする時 知恵伊豆は障子に足裏をつけて寝たそうだ。外部の者や主君が障子を開けたら気がつくように。これは精勤のエピソードでサボリのエピソードではない。
火事を防ぐ為の禁煙ポスターを島原の乱の内通者だった南蛮絵師に描かせるエピソードが斜め上で面白かった。
小説としての盛り上がりは無く、小エピソードの積み重ね。軽く読める。