前回、リフレーション(以下リフレ)について書いた。→前回
その日は 思いもよらず*1千客万来のコメント状態となり、嬉しい悲鳴状態になる。
自分の周囲には経済学について話せる人がおらず、自説の堅牢性について無保証だった為。(まあ、当サイトの文章は いつでもどれでも無保証だけど。
当サイトに来訪して経済学について語る人たちの知識は豊富で、文中の語をぐぐるだけで世界が広がる事を実感した次第である。
主張の違いは主張の違いとしてあるのだけど。
で、コメント欄のsvnseedsさんへの返答を以下に書く。即レスしなかった箇所について。 日があいているのでコールも兼ねて新エントリを設けた。では文体を変えて。



>svnseedsさん 2008/06/11 23:57
即レスしなかった箇所について、改めて書きます。遅レス申し訳ないです。
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>インフレで誰が得をし誰が損をするか、については以前書いたものがあるのでご参照下さい。
>http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20070905#p2
拝読しましたが、当方の期待していた論展開で無かったです。細かくセグメント(部門)分けをし、どの層がどれだけ得失するかの研究があるのかと。日本経済に壊滅的打撃を与えない為、その種を期待していたのですが残念。
それはそれとして、上記 貴エントリでの「インフレでは資産家が損をする」という主張ですが、少し粗いように思いました。じっとしている資産家のイメージが想像し難いのもありますが、要するに論旨は「(資産の大小に関わらず)貯金者にとってインフレは不利」という事ではないでしょうか。年金生活者とか。
まあ金持ち(資産家)に不利は本当に良い政策か、という点も考え所ですが。
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>「順調だった場合」云々は、「日本がOECD諸国並みのインフレ率だった場合」と置き換えても良いと思います。
>そのような「普通のインフレ」が実現できなかったのは日本だけです。
>別に理想でも机上の空論でもなんでもないと思うんですがどうでしょうね。
>OECD主要諸国のインフレ率と経済成長率については次のecon-economeさんのエントリが面白いと思います。
>http://d.hatena.ne.jp/econ-econome/20070905/p1
OECD諸国と前提状況が違っているのだから、違っていた状況をOECD諸国並みに強行した結果がどうなるかは予測しがたいものがあるかと。
econ-economeさんのエントリは大変に面白かったです。
インフレ→好景気 デフレ→不景気という命題が是であるように思えます。
が、疑り深い私は「或る期間にAという事象とBという事象が起こったとしても、AがBの原因であるかは断定できない」という立場を採るのです。「実はCが、AとBの原因だった」という事もあり得るのでは?と。
例えば「その頃は"銀行がガタガタだった"から、"デフレ"だし"不景気"だったよね」みたいな。
デフレとGDP減少は常にセットではないようです。econ-economeさんのエントリによると、1995-99期間より2000-05期間の方がデフレ率(GDPデフレーター指標)が高いのに、GDP上昇率も2000-05期間の方が高いようです。勿論デフレであればあるほどGDPも上昇する、という主張がしたい訳ではありません。

↑当エントリ傍線内部分は前回コメント欄続きと合わせ、青木レフ(perfectspell)による当サイトへの二重投稿とします。
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*1:まあ、来ないかなぁと待ってたけど。