スペースプローブ (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
「スペースプローブ」機本伸司(新刊)を読む。面白い。
カバーイラスト:緒方剛志。装丁:岩郷重力+Y.S。
ツンデレSF。ツンデレというかヤンデレというか、まあ本当はデレじゃなくて異常に弱気になるだけだけど。
作者あとがきによると今回は"神さがし"とのこと。
戯曲のような場面構成・登場人物が既に宇宙飛行士、という玄人好みさ。
荒唐無稽な展開だし、ヒロインの志向(欲求)は意外と古典的だとも思うけど…機本伸司の真摯さには救われる。
なお、表紙に主人公は いない。
本人インタビューリンク Anima Solarisさん
素材はハードでも、ヘタレな主人公たちが右往左往する展開」とか「また『2001年』でHALというマシンが狂気におちいるのに対し 〜」という置き換えの話とか注目。
感想リンク 芹沢蔵書目録さん さん hirabatの大言妄語さん
連想本 「ドラゴンフライ」asin:4480860576*1

*1:宇宙飛行士の生々しい現実を描くドキュメント本。