レパントの海戦 (新潮文庫)
レパントの海戦塩野七生(古本)を読む。面白い。
歴史の教科書に載ってる戦いを描く。小説といっても目立った創作部分はあまりない。史実に沿うまま。
イタリアの都市国家ベネチアとスペインの連合艦隊オスマン=トルコを海戦で破る。簡単に言うと、それがレパントの海戦
ベネチアキプロス島への侵攻が戦端。籠城して負けたベネチアの武将は生きたまま皮を剥がれ、首を切られ、剥がした皮膚を縫い合わせて中に藁を詰め また頭を縫い付け、トルコの首都の広場に晒された後、見世物として国内巡業の旅に出た。(途中から主語が変だ)
レパントの海戦自体はベネチア=スペインの連合軍が勝つのだが、講和条約*1はトルコ側が有利だった。トルコの回復能力の高さの為だ。
ただ不敗神話を誇ったトルコが「レパントの海戦」で敗北したのはヨーロッパ中が知ることとなり、心理的な効果は計り知れなかったとの事。日露戦争みたいなものか。
塩野七生の同系統リンク →「ロードス島攻防記」

*1:講和条約=ベネチアがトルコと単独講和をした