漫画喫茶

ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス)
ハチミツとクローバー羽海野チカ 10巻を読む。面白い。
見事完結。*1
主軸は この二人だったんだと納得。獲得する喜びではなく、失われるはかなさを描くのが少女漫画だと聞いた事があるが、「声をかけない」シーンのはかなさは秀逸だ。泣くことのできない痛さ。………で、あのパンにはハツミツが塗ってあったのだろうか。
羽海野チカの文字のこだわりは特筆。単にタテヨコモノローグだけでなく、モノローグの枠線の太さとか、文字は黒抜きなのか白抜きなのかとか、白抜きにした場合の背景とか。一番、文字(の見せ方)を大切にしてる漫画家かも。
その他。
はぐと真山って、あんまりからんでない気がする。
告白して放置ってのはアリなのか。
「恋愛の否定」ともいえるリアリズムを少女漫画でやったのは驚いた。「NANA」とも違うリアリズムだ。
関連自己短歌リンク
感想リンク くらやみのスキャナーさん 森見登美彦
大桟橋埠頭リンク←行きたい。
連想曲 堀下さゆりカゼノトオリミチ」収録の「milk」

*1:漫画と完結=漫画産業は完結を許さない「ひまつぶしの提供」マシーンに成り上がってる錯覚がしてた。客にエンディングを選ばせるハリウッドスタイルを進化させたようなやつ。