素敵短歌

兵庫ユカの第一歌集「七月の心臓」1,365円が出版となりました。リンクしてる.bypassさんの中の人。
そこから3首。
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 夕焼ける左脳ふたりの思い出が誤字を含んだ文字列になる
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 ほんとうにこんなにゆるい追い風がわたしの竹を折るのだろうか
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 通じないたとえ話をあきらめてお麩びっしりの味噌汁を出す
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↓感想は マウスをあてると 出てきます。
・左脳
「文字列」の使用がまずイカス。それだけで、ご飯3杯はイケる。
「夕焼け」は写真とかを日にあせさせるアレだろう。左脳は「言語脳」。(右脳は「イメージ脳」)
神林長平っぽい短歌だ。アナログがデジタルになる悲しさっていうか。悲しいけどフラットなかんじ。
・竹折り
ゆっくりしたテンポが怖い。甘噛みで喰い千切られるというか。
・お麩びっしり
笑った。お麩びっしりというのも何かの暗喩か。
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歌集「七月の心臓」は ここ からのネット販売だけらしい。図書館で取り寄せてくれるかな。
感想リンク 東郷雄二 宇都宮敦 なんじゃもんじゃさん 喜劇 眼の前旅館さん 
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検索して「文字列」を使っている短歌を探してみた。
高田祥 鉄道と海が出会う場所さんより
肉体はノイズ 文字列が媚薬のように貫く夜は