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ISBN:4893611925
「僕はいかにして指揮者になったのか」 佐渡裕(図書館)を読む。面白かった。
指揮者の半生を振り返る自伝。
ほぼ無名の佐渡裕をバーンスタインや小澤征爾などの名指揮者が見出すのだが、まずバーンスタインと佐渡裕の出会いの場面。
バーンスタインは「さあ握手しよう」と僕に向かって手を差し出してきた。しかし、僕が手を出しても手を握る気配がない。。お互いの右手と右手を、、超スローモーションのような動きで縮めていこうとするのだ。
僕もバーンスタインも息を凝らし、相手の指先に全神経を集中させた。距離を縮めるときに、相手に動きがわかってはいけない。わからないように、かすかにかすかに動かしていくのである。
そして指先が触れた瞬間、全身に何万ボルトもの電流が走ったような衝撃を感じたのだ。
あと小澤征爾が無名の佐渡裕を人に紹介する言。
「きったない棒を振るんですけどね、それでもオーケストラが鳴るんですよね」
バーンスタインの佐渡裕への指導。
「ほーら、このメロディ、美しい女やぞ、抱きまくれ」
あと、おまけでクラッシックで寝ない方法が書いてある。
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