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ジョゼと虎と魚たち」の池脇千鶴について
喋りが「おばあちゃん」じみてるのは、祖母しか周りにいないからだろう、とは容易に想像できる。では池脇千鶴の演技は いつもと全然別物か、というと否定的。
彼女のいつもの喋りは「いつまで夢見とんじゃい」というかんじの可愛らしい女の子の喋り。「ジョゼ虎さかな」でのボサボサの髪でオフビートな服装の彼女が「女の子性」を放棄してるかというと、そうではない。女の子でないものに恋愛はできない。
この作品での彼女の役回りは「お姫さま」なのだ。究極の女の子。池脇千鶴のいつもの演技のハイエンド。
最後の池脇千鶴のカットが「お姫さま」からの卒業なのかは各人の判断に任す。
ところで葬式の話から玄関ににじり寄って肩を叩くまでワンカットだ。(最後ちょっとズーム)