「ガッチャマンクラウズ」最終回
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最終回を観る前に思ったのは
ハジメは果たして主人公だったのだろうか?というコト。
彼女はマネージャーであって、プレイヤーではないよな。現場の人間ではない。どちらかというと将器を試されている。
アニメではなく小説ならハジメの主人公もありえたかもしれない。
(わかりづらいか)
つまり、ブライトさんとかピクシスとか安西先生は主人公に成り難いのではないか、と。
揺れないし、遠いから。
ハジメが"現場の人間"ではないと思うのは、カッツェにポロ負けしてチームが沈んだ時も、ハジメは同調しない、感情を寄り添わせないんだよね。現場と隔絶して適切な指示を出すのさ。
だから視聴者もハジメに感情を同期させる事はできない。彼女は依り代たり得ない。
分岐点は どのあたりかというとルイとハジメがホテルで会談した辺りまでは物語の可能性が狭まっていなかったかな、と。
あの頃は まだハジメが何者かわからなかった。ラス前にもなれば彼女の主人公性は期待できないと推量できる。
シリーズ通して楽しく視聴した。が、観念アニメとして考えさせはしたが、心を動かす部分は弱かった、十全ではなかったという評価。なぜかというと、ハジメが主人公のような位置にいるという物語の構造的な弱さがあるので。…まあ、今期1位ではあるけど。*1
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さて最終回。
前回「首相を使う」がかぶったカッツェとハジメだが、今回は「数に任せる」戦略がかぶった。ハジメがかぶらせた。
無法な大量のクラウズを、更に数で圧倒させて事件を収拾する。
クラウズの誘導方法が前回サブタイのgamification(ゲーミフィケーション)で、wikiによると
『課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する活動全般』。
いつもどおりのGALAXである。
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最終回は少し拍子抜けするほど"諦めた描写"というか、テンプレ描写が見られたのだが*2、クラウズを開放してしまった事に対しては
世界が変わってしまった
と呆然とした感動を味わっていた。
最後、ハジメのスカーフの色が変わったのはカッツェがど根性ガエル化したという説
と
ハジメが留年したという説
がある。2年後も1年生。
2年後も同じ首相とは長期政権だが、あの人って迎合主義っぽくてちょっと。
クラウズ免許制は難しい問題。クラウズを、持つ者と持たざる者を分けてしまうと圧倒的な差別社会になってしまう。しかし犯罪に最適なあの匿名性がな*3。
1番割を食ったキャラはODかな。もうちょっと戦闘させてあげても良かったのでは。「UN-GO」の因果と別天王ほども戦ってない。クラウズ昏睡組も回収なし*4。
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