「氷菓」17話
原作「クドリャフカの順番」編終了。これ、アニメにするとこんなに面白かったのか。
すべて収束する感が半端ないっす*1。古典部4人が縦横無尽に活躍してるですよ。*2
この物語は"自意識というのが1つのキーワードである"と前回「愚者のエンドロール」編で視聴者は予習できているので、今回の話は よりスムーズに作品世界に入り込めたかと。 そこはポイント、という作り手と視聴者の共通認識がある。
わりと皆、漫画を描けて、漫画が人の評価基準になるという「バクマン。」みたいな世界観なのは措いといて*3、漫研部長は転校した娘じゃなくて生徒会長を羨望するべきでは。お話をつくるのは漫画家の専売特許ではないぜ。と、いうより『ボディトーク』の絵って下手だった気がする。『夕べには骸に』を引き立てる為に差をつけたのだろうが。
生徒会長に関するタナベの解釈には余地がある。原作を読んだ結果"自分には表現しきれない、他のもっと才能ある人に任せた方が良い"と諦めた可能性もある。そもそも原作読まないって有り得るのか。なんか2人に感情的しこりがあるなら まあ無くもないが、それなら別の話だよな。単に『漫画を描くのが大変だから』が1番現実的な理由っぽい。
↑「犯人はあなたです」時の作画。凝ってた。というか絵の方は何の衒いもなく格好良さを追求してるな。(声は鬱屈してるが)
ホウタロウの推理は『夕べには骸に』を読んでたから成り立っていたとも言える。『夕べには骸に』に思考を引っ張られたというか。
古典部で十文字を待ちながら『氷菓』を買って読んだ生徒なら、「古典部のこいつら、完璧に推理小説脳だ。なら十文字に校了原稿を奪われたのは自作自演か少なくとも古典部が関わって協力した可能性が高い」までは推理できるのではないだろうか。
通販で、エル叔父の"真実"が学外へと流出したのも感慨深い。*4
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