「ちはやふる」25話(最終回)

22話のvs元クィーンは過剰演出とも言える盛り上がりだったのだが、その後トーンダウンしたままラス前まで淡々と盛り下がってた。
が、ラストで この感動というか盛り上がりを見せたのは予想外だった。主人公とその仲間たちは戦わず、観戦してる展開なのに上手くまとめてある。途上で迎えるエンディングとして「それぞれが上を目指す」ありかたを丁寧に描写。爽やかだ。

↑この時点で机くんは"千早の1字決まり"を計算してるのな。
しかし、感じの良さ 『2字決まりが1字決まりに聴こえる』って、麻雀でいうガン牌じゃないのかな。読手のクセを見抜いたとか。…いや違うんだろうけど素人考えで そう思ってしまった。
以下、今回の1番盛り上がったシーン。シリーズを貫くシーンでもある。

机くんの指摘で廊下で呪文を唱える千早。千早を避けた男子2人は結構な役どころで、前フリとして"天才の孤独"を簡単に表現している。このアクセントが無ければ全体の構図がわかりにくくなるので重要。

孤独だけど豊穣な天才の世界。

天才に歩み寄って隣に立つカナちゃん。そしてカナちゃんは別のを見る。
机くんとカナちゃんで入れ替わり立ち替わり、彼らなりに天才の側(そば)に立とうとしてるのね。サンドウィッチ的演出というか。
千早の天才と対比して、冒頭でクィーンと名人の天才の孤独も描かれる。
師を持たない天才。
名人を1人にしている、のフレーズは今回出たけど後の単行本でクィーンにも似たような表現が使われる。*1
で、千早に瞬殺されるカナちゃんの。天才は残酷だなー。
そのカナちゃんの夢を救ったのは部長の素振り音。部長でさえA級になれないのに→いや、部長はきっとA級になる と"たゆまぬ力"、"方向性"を信じる。憧れから叶える夢へと…。素振りは 道のりの一直線さを表象………そこまでいくと演出オブセッションかな?自分
その後、部長とアラタ(北陸メガネ)のシーンがあって、今回2番目の盛り上がりシーンなのだが、男同士だからどうでもいいや。後で腐女子の感想ブログを見つけてリンクしとこう。
今週それぞれ、机くん千早カナちゃん部長アラタと見せ場があり*2、しかも未来図というか本質というか なんとも最終回らしい感動を最後にくれたなー、という感想。
センスの良さ又はセンスの軽快さという意味では「生徒会役員共」(アニメ)が近いかな。近くないか。
感想リンク 原作者 超進化アンチテーゼさん あにとらさん海外まとめ 
関連リンク のほほんダイアリーさん

*1:まあ、下町の天才というか凡才にも近付ける天才なんて本当の天才ではないのかもしれないが

*2:………肉まん。