ネタばれ感想

私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス) 
「私たちが星座を盗んだ理由」北山猛邦(図書館)を読む。面白い。
ミステリ短編集。表紙イラストは片山若子
『恋煩い』
ええ話や。
『妖精の学校』
最後オチてるか?
『嘘つき紳士』
ええ話や。
『終の童話』
ファンタジーミステリ。『終の』とあるのに収録順が最後でないのは、次の作品は2周目という意味かしら。
『私たちが星座を盗んだ理由』
アガサ・クリスティーの某作品を読んだ経験から、「何気ない違和感ある一言」を見逃す事は もうない。アガサのあれは軽いトラウマになった。この短編での一言の違和感を逃す事は無かったのだが、タイトルの違和感の方を忘れてしまった。ミスディレクション…か。『恋煩い』と対になっているが*1、濃い味は『恋煩い』の方であり、薄味のものから提供する原則から言えば掲載順が逆になっていてもおかしくないが、読後感からするとこの順で良い感じもする。
最初3篇は「メフィスト」掲載。後2篇は書き下ろし。
感想リンク 黄金の羊毛亭さん

*1:『終の童話』の終(ツイ)は『恋煩い』と『私たちが〜』が対(ツイ)になっている事の示唆か。2つの作品が"対の童話"。