文芸漫談 笑うブンガク入門
「文芸漫談」奥泉光いとうせいこう(図書館)を読む。面白い。
奥泉光いとうせいこうの小説家の2人が観衆を前に文学について対談したのを文字おこし。

ユーモアについて現在の小説が漱石に劣っているとすれば、その原因の1つは、文語的な言いまわしや漢語の持っていた「意識としての違和感」を失ったことじゃないかって感じますね(136頁)

とか、悲劇の中でも笑わせる場面を日本の古典芸能では「チャリ場」と呼ぶ(178頁)とか。
奥泉光は「グランド・ミステリー」がお奨め。いとうせいこうは「ノーライフキング」を映像作品(市川準監督)で観るのがお奨め。