2011-08-16 ■ 本 「文芸漫談」奥泉光・いとうせいこう(図書館)を読む。面白い。 奥泉光、いとうせいこうの小説家の2人が観衆を前に文学について対談したのを文字おこし。 ユーモアについて現在の小説が漱石に劣っているとすれば、その原因の1つは、文語的な言いまわしや漢語の持っていた「意識としての違和感」を失ったことじゃないかって感じますね(136頁) とか、悲劇の中でも笑わせる場面を日本の古典芸能では「チャリ場」と呼ぶ(178頁)とか。 奥泉光は「グランド・ミステリー」がお奨め。いとうせいこうは「ノーライフキング」を映像作品(市川準監督)で観るのがお奨め。