湿原のアラブ人 
「湿原のアラブ人」ウィルフレッド・セシジャー(図書館)を読む。面白い。
イギリス人冒険家の手記。1950年代、フセイン以前のイラクをカヌーで旅行する。
解説を読むと、イラク南部湿地帯はアジールのようなもので、イラン・イラク戦争(フセイン以後)の脱走兵が逃げ込み、また時々の反体制派の拠点となったとの事。本書でも湿地帯に徴兵に来た官僚が いいように誤魔化されて帰るさまが描かれている。
幾多のエピソードが書かれているが印象的なのは結婚式の様子。景気づけに招待客が銃を何度も空に撃つのだが、新郎も銃を撃つ時があり、それは初夜を上手く終えた時。隠喩と言うには直接的すぎて面白い。
あと最初ゲストハウスの大きさを見誤って読んでたな。269頁の写真を先に見て読んだ方が良いかも。
感想リンク 阿部重夫 A氏の文化生活(ネタバレだよ!)さん
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