ツタヤ北浦和

惡の華(1) (少年マガジンKC) 惡の華(2) (講談社コミックス)
惡の華」1巻2巻 押見修造(レンタル)を読む。面白い。
好きな娘のブルマを盗んだ主人公が別のかわいい娘から脅される話。2巻まで読んだ感じでは想像以上に健全だった。なんか普通な青春漫画。ただ目の見張る展開がある訳ではなく、内容が薄い気がする。
なお、ボードレール富永太郎が訳していたので、少し読んだことがある。

酔へ!
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 常に酔つてゐなければならない。ほかのことはどうでもよい−−ただそれだけが問題なのだ。君の肩をくじき、君のからだを地に圧し曲げる恐ろしい「時」の重荷を感じたくないなら、君は絶え間なく酔つてゐなければならない。
 しかし何で酔ふのだ? 酒でも、詩でも、道徳でも、何でも君のすきなもので。が、とにかく酔ひたまへ。
 もしどうかいふことで王宮の階段の上や、堀端の青草の上や、君の室の陰惨な孤独の中で、既に君の酔ひが覚めてかゝるか、覚めきるかして目が覚めるやうなことがあつたら、風にでも、波にでも、星にでも、鳥にでも、時計にでも、すべての飛び行くものにでも、すべての捻くものにでも、すべての廻転するものにでも、すべての歌ふものにでも、すべての話すものにでも、今は何時だときいてみたまへ。風も、波も、星も、鳥も、時計も君に答へるだらう。「今は酔ふべき時です! 『時』に虐げられる奴隷になりたくないのなら、絶え間なくお酔ひなさい! 酒でも、詩でも、道徳でも、何でもおすきなもので。」

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