デイドリームネイション ? (MFコミックス アライブシリーズ) 
デイドリームネイション」3巻 kashmir(新刊)を読む。面白い。
言ってしまえばkashmirは小技の漫画家だ。ごく一部の人向けにわかるネタを連発する。たださすがネット出身、のびのびと狭い世界を"世界の中心"のように描き、メジャー的なものに媚びることなく、メジャー臭もつかず、我が道を行っている。紙媒体出身の漫画家の窮屈さが無い。作法もない。自由だ。
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などと思っていたら、3巻は王道だった。しかも面白い。王道とアウトローの稀な結婚を見てしまったようなラッキー感を味わってしまった。
まず第一に話が動くというトコロから感動した。ギャグ漫画なのにキャラの位置関係が変わるんだ。
変化は喪失に通じる。しかし、綿々と続く過去*1と未来*2も同時に提示した事で喪失を相殺させる絶妙な味わいとなっている。

*1:10年前の生徒会

*2:新入部員