宇宙で過ごした137日 僕の「きぼう」滞在記 
「宇宙で過ごした137日」若田光一 (図書館)を読む。面白い。
去年ISSに日本初の長期滞在*1をした若田宇宙飛行士の本。朝日新聞編集部が、「若田さんは」と3人称を使ってISS滞在を再構成してる。タレントの自伝みたいなものか。8頁分のカラー写真ほか画像もふんだん。
ISS長期滞在者は週1で家族とテレビ電話。ほか電話番号・メールアドレスあり。ネット閲覧も可能。3ヶ月に1回、補給船で運ばれる新聞/雑誌も読める*2
・若田飛行士、カラオケDVDを持ち込んで他の宇宙飛行士とコミュニケーションをはかろうとする。邦楽のローマ字歌詞つきなど*3。「宇宙ではどれだけ大きな声で歌っても周りに迷惑がかからないのがいいですね」。
・めん類は無重力空間中、汁が飛び散る為に今まで食べられなかった。今回、日清食品が汁の粘度を高めたラーメンを開発。
・服は同じ服を1週間以上着て捨てる。
ISSは3人体制から6人体制に変わり、メンテ作業が減り、週末をゆっくり過ごせるようになった。
ISSの運用は2015年までしか決まっておらず、2016年以降は未定。
ISS"日本実験棟「きぼう」の有償利用として"オリンパスのカメラで地球を撮影。撮影された写真はCMや写真展で公開。
無重力で落ちた筋力を回復する地上のリハビリは1月半かかる。
・宇宙飛行士の放射線被爆によるガン死亡率を通常の3%増以下にしよう、と放射線の制限値が決められている。若田飛行士は137日間の滞在で90ミリシーベルト被爆。これは生涯被爆量の1/10。…つまり、単純計算で1370日しか宇宙に居ることができないって事か。*4
 芸術実験は無駄っぽい。宇宙舞踊とか。*5

*1:それまでは行ったシャトルで帰ってた。

*2:カラオケDVDを持ち込んだ挿話の時も思ったけど、データをわざわざハードにして運んでるのか。解せない。

*3:アメリカの歌だとロシアの人が気を悪くするのかな。

*4:Wikiで調べると長期滞在の記録はロシアの人で803日だ。

*5:本を読んだ俺の感想です。