政権交代不況ってやつかな  (finalventの日記さん)
株価が予言する民主党政権の未来 (藤沢数希)*1
株価を見て、不況だとか好況とか言ってはいけないよな という悪例2つ。
上記2つの論拠となってる株価がこの4日で急上昇した。(日経平均9100円弱→9900円強に)
藤沢数希エントリの"政権交代後の株価グラフ"を見ると日本だけ落ち込んでいるが、この上げで振り出しに戻った。(このグラフはドル換算だから、政権交代時の株価10500円の1㌦93円で112.9ドル。今日の株価9900円の1㌦88円で112.5ドル)
株価で経済を採点すると、あっという間に古びて見当外れなものになってしまうという好例だ。(当然、今までのこの文章も あっという間に古びて見当外れになってしまう恐れがある)
不況か好況かを判断するのはGDPを見るのが一般的だろう。現在2期連続GDPがプラス成長なので日本は景気回復期*2と指標から判断される。GDPは その数字を見て経済を判断できる真の"指標"だが、株価は未来の経済を占う"補助の指標"にすぎない。株価を見て「今の株価の数字はXXだから、X%も少ない。現政権の経済政策は〜」と語りだすのは占いを真に受けて語りだすのとそう大差ない。*3
GDPの発表なんて何ヶ月も後だから、今の経済を語れないじゃないか」と思うかもしれないが、それは仕方がない。経済はある程度バックミラーで見るしかないのだ。
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…というか、即効性はあるけど長期に渡って禍根を残しそうな政策が日本では好まれるよな。積極財政とか出口戦略棚上げとか。

*1:著書もあるようなので有名人という事で敬称略

*2:なんか最近デフレデフレと連呼されて、景気回復期なのに現在の景気が悪いような偏った報道がされている。インフレ率も経済を見る"補助の指標"であって"指標"そのものではない。

*3:失業率は"補助の指標"ではなく"指標"だが、遅効指標なので当月の経済状況を示していない場合が多い。半年ほど遅効すると見てる。