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「薬屋のタバサ」東直子(図書館)を読んだ。面白い。
幻想小説。東直子は歌人でもある。(→)
村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の変な方の世界のような、アニメ「灰羽連盟」の世界のような異世界感。まあ春樹やアニメよりは現実っぽい世界だけど。
なぜいつも、わたしたちは何かをやらなくてはならないのだろう。
何かを捨てても、ふたたび新しい何かを拾ってしまうことの繰り返しをしているだけなのではないか。
(略)
「わたしは今、動けません。しばらくここで休みます」
良い、悪い、というのは、人それぞれの主観によって、どちらにも転ぶことのできるものなのではないか、とタバサの顔を見ながら思う。
「悪いようには、しない」とタバサが言えば、わたしはタバサの主観に飲み込まれるしかないのだ。