「春の虹」山手樹一郎(図書館)を読む。面白い。
時代劇短編集8編。
ツンデレ*1とか許婚*2とか寝取られ*3とか。ラノベは いつの時代もこんなんか。
ボリュームが短く 展開が急で 終わり方もバッサリしてるものが多い。
『ばかむこの記』は、山手樹一郎の「遠山の金さん」や「桃太郎侍」を比較すると、泣きたくなるような主人公の扱い。「電車男」が、数々のモテなくて非道い扱いされた"喪男たちの相談スレ"の中の成功例だから感動できるようなもんか。失敗の中の成功だから価値あるみたいな。
以下引用。

自分の武士を立てるために、さして罪のない人間一人を犠牲にする。武士道とはそんな手前勝手なものか。
(略)そして、ふっと気がついた。いいや今気がついたのではない。さっきから考えてはいた。
人を犠牲にする前に、自分が死ね。それが本当の侍だ。
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『槍一筋』より

「なあに自分が愚かだったと気がつきさえすれば、生きる道はいくらでもある」
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『戸塚の夜雨』より

メモ 気象者*4

*1:『久楽屋の娘』

*2:『紅だすき無頼』

*3:『ばかむこの記』

*4:ぐぐっても意味がわからん!!