福田首相を振り返る 

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辞任の理由は……雨が続いてたから、ウツ入ったかな。
は措いといて
繰り返すが、別に嫌いじゃなかった。福田首相
サミットまでのリリーフと思って期待してなかった所為もあるけど、意外と仕事したと思う。
ただ、国民のニーズに合っていたかというとアレだけど。淡々と仕事してたけど。
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福田首相の功罪
・道路財源一般化(予定)
これは小泉時代に達成したものと勘違いしてた。小泉の時に「これは凄い」と思った感動を返して欲しい。
消費者庁設立(予定)
二重行政の恐れもあるが、これは画期的。
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移民問題進展
移民庁の話がこんなに早く出てくるとは思わなかった。うかうかしてると円も下がり、島国的文化障壁ばかり残るという判断だろうか。
ただ、インドネシアから介護士になる人を募るというのは、とんでもない失政になるかも。→過去言及リンク
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チベット問題に関する中国への弱腰
せっかくオリンピックという材料があるのだから、「中国の人道的対応」が保証されるよう 交渉してほしかった。
まあ「北風と太陽」の例もあるし、裏で交渉してたのかもしれないが。
・ガソリン暫定税率復活の拙速
G.W前に復活するとは思わなかった。国民の消費を刺激するという発想はない予感。
車より道路という選択は"靴を頭に乗せている*1"ようなものかと。
一定期間、暫定税率なしの政治決断が望ましかった。
地方自治体が保たない という論説も聞いたが、自治体の中で予算のやりくりができないというのは経済体として根本的に駄目駄目なんじゃなかろうか。今回の教訓を活かして組織改革してれば良いけど。
印象として今年3月は年度末道路工事が無かった気がする。
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以上が俺が考える功罪。
が、福田政権の命運をポッキリ折ったのは別のイベントの所為かもしれない。
後期高齢者医療制度のネーミングを変えた辺りで見限られたのかも。その姑息さで。
どちらかというと失点だけど、本質ではない些細な事と俺は思ってた。後期高齢者医療制度の方向性は賛成なので。
高齢者から反対の声が上がるだろうけど、それに抗し、最後に少し妥協する流れで人気を獲るのは有り得たと思うのだけど。
その手の役者じみた事ができなければ、人気の舛添厚相*2に任すとかすれば良いのに、やたら矢面に立ってた気が…。
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ネットの世界では、えらく不人気な首相だった。
中国の偉い人が訪日した時も「成果なし」と叩かれてたけど、成果って普通ないんじゃないっけ と首をひねりながらネットを見てた。その後、海中のガス田を共同開発する事について中国と合意したのは話題に上らないし…。確か、長年の懸案だったはず。
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今、正に「このタイミングで辞めるなんて」と叩かれてる真っ最中だろうけど、そんなに悪いタイミングなんだろうか。
補正予算の目途がつき、国会が始まる前」というのは、逃したら二度と辞められない好機なのでは。
根回しすれば、突然辞めるという印象も防げたかもしれないが、「やがて辞める首相」が補正予算でリーダーシップを発揮できたか疑問。
そもそも任期まで辞めるな!という声もあるかもしれないが、低支持率で首相を続けるのは或る意味 罪だ。内閣改造で支持率が上がる目も失せたし、辞めた事がおかしいとは そんなに思わないのだが。
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福田首相リンク id:I11さんinはてハ Chikirinの日記さん カトラー:katolerのマーケティング言論さん MRI(モナー総研HD)さん
過去自リンク  福田-安倍の病室妄想

*1:米がないのに茶碗ばっかり買ってるようなものか

*2:この人はバカだと思ってるけど。