マウスあてネタばれ

私の男
「私の男」桜庭一樹(図書館)を読む。面白い。
ロリコン小説。
直木賞なんざ獲りやがってラノベから遠い処に行ってしまったのかな、と未読時 思ってたが杞憂だった。同人ゲーム並み*1の反社会性だ。一兵卒なみの良い攻め。
1章を読み終わり、改めて目次を注意して見返す。…甘くない構成。成程、そんで行間ならぬ章間を読むって事か。
主役サイドが細かくダメキャラなのも上手いと思う。"冒頭の傘"とか"時間にルーズ"とか。ぴったり憑依して読めない事に意味がある感じ。
花の骨(墓)に対するこだわりは、地震で死んだ父(家族)に対する愛情の裏返しの気がする。あの時、一緒に死にたかった、と。
読後感が良いのも特筆。桜庭一樹では珍しい。
以下細細した事。
2000年の時点で、花は携帯電話持ってるのか。意外。"待ち続ける"って携帯が無いという思い込みがあった。まあ、淳悟は私用で持たないのかもしれない*2し、携帯の有無は関係ないレベルとも思うが。
あと、屍蝋は無理がある。
感想リンク skip_jack+plugさん SSMGの人の日記さん 棒日記Vさん
連想書籍 asin:4087474399

*1:ひぐらし」とか「ナルキッソス」とか

*2:3章の仕事で使ってるけど