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外国出身で日本に住んでる人の座談会。
さいたま市国際交流協会発行の「ぷらら」16号より再構成。なお(中国出身)の発言は複数による発言です。
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(中国出身)「姑は結婚したばかりの頃はとても優しかったのですが、だんだん厳しくなりました。嫁は朝早く起きて洗濯をして、夜は一番最後にお風呂に入って浴槽を洗わなければいけない。少し洗濯が遅いと、近所の人がまだ洗濯物が干されていないのを見てだらしない嫁だと思うので早く洗濯しなさいと言われました。また私の国では、お昼寝の習慣がありそれを義母に叱られた時はつらかったです。今では義母とたくさん話をして関係も良くなりました。」
(韓国出身)「韓国でも日本と同じように嫁と姑の問題があります、でも私の義母はとてもいい人です。日本に来たばかりのとき、3ヶ月ほど同居しましたが、私のものまで洗濯してくれたり、何でも私に必要なものを先に用意してくれます。実の母でもしてくれないようなこともしてくれます。私の韓国の友達で日本人と結婚した人に聞いても皆そのようで、日本人のお義母さんてそうなのかなあと思っていました。でも私が外国人だから、あまり期待していないのかもしれませんね。」
(中国出身)「初めて日本に来た時、お風呂に入った後 浴槽を洗って出たら、お義母さんに「まだ入る人がいるからお湯を抜いてはいけません」と言われ、びっくりしました。お湯は家族みんなで使うため浴槽の中で体を洗ってはいけないんですね」
(編集部)「逆に日本人は海外に行って、浴槽の外でお湯をジャージャー流しながら体を洗ってトラブルになることもあるんですよ。」
(中国出身)「日本人は体をきれいにするだけではなく、リラックスするためにお風呂に入るのだと感じました。私達の国では寝る前に足湯に入ってリラックスしますが、その習慣に似てると思いました。」
(コロンビア出身)「25年前に日本に来た時も子供をおんぶしている女性を見て驚きました。私の国では500年前の人が仕事をする時に子供をおんぶしていました。」
(韓国出身)「韓国では今でもおんぶをしています。一枚のバスタオルのようなおんぶ専用の布で赤ちゃんをすっぽりくるむんです。」
(中国出身)「中国では赤ちゃんをおんぶすると赤ちゃんが内股になってしまうと言われます。だから、赤ちゃんの足は長い布でぐるぐるに巻きます。そしたらお義母さんに叱られました。」
(フィリピン出身)「日本語は『新車』と言ったり『新しい車』と言ったり、たくさんの言い方があって覚えるのが大変です。」