大宮

見沼の昔話にこんなのがあった。*1
かなり昔に読んだ話で原典も手元にないので、以下の話に資料的な価値は無い。覚えていない箇所はつくった。
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見沼の庄屋の家に、それはそれは美しい娘がいたとの事。
求婚者が後をたたず、娘は誰を選ぶか悩み抜き、選びきれず、苦悩の末、自殺してしまった。
求婚者たちは葬儀に出席し、嘆いた。喪主である庄屋は会食が終わると挨拶をした。
「今日は来ていただき有難うございました。先ほどの料理で使った肉は、死んだ娘の肉です。ぜひ、若いみそらで身をたった娘を心から弔ってくださいますようお願いします」
皆吐き、求婚者たちは特に後悔したそうだ。
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読んで最初に思ったのは「駆け落ちしたんじゃないのか?」と。
娘は周囲が納得しないような相手と恋仲になり、庄屋は有力者である求婚者の追及をかわす為、大きな嘘をついたのではなかろうか。
等と思っていたのだが、昨今の嫌な事件とか見てると、「本当に娘の肉だったのかも」と思い直してる。

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*1:市報で読んだような気がする。