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「化物語」上下　西尾維新(図書館)を読む。面白い。
イラスト: VOFAN
簡単に言うと西尾維新が京極する話。も少し細かく言うと京極夏彦と夢枕獏「闇狩り師」と「ギャグマンガ日和」の3つが合わさった感じ。主人公は男子高校生。
会話の妙で話を進めていくというか、文章のほとんど会話なのだが、地の文即ち説明文が過剰に少ない。意図的に説明をそいでいる。冒頭で既に、決定的な事件は終わっているのだ。説明は しないスタイル。
上巻で3話、下巻で2話を収録していて、巻をまたぐ話などないので各巻ごと単独で読んでも後をひかない。それどころか、既に決定的な始まりの事件を説明しないで、話を進めるというスタイルは何十巻という巻数であっても、どの巻から読んでそう変わりがない究極システムではないだろうか、とふと思った。ちなみに下巻最終話には仕掛けがあり 2度読みしたくなるので、図書館で借りる時は やはり2巻同時が望ましい。
全年齢・全属性を丹念に割り振っているような女子キャラ構成。神原は最高だ。
しかし、西尾維新の恋人となる人は超々高度なボケ或いはツッコミ能力が要求されるのだろうか、と勝手に心配。
なお、上巻265頁下段の「優渥(ゆうあく)」という語の意味は「親切が手厚いさま。めぐみを広く受けること」だそうです。
誤読告白　読中「そうそう西尾維新はラジオが好きなんだよな」と思ったが、それは乙一だ。混同してたorz
連想エロゲ　「Fate/stay night」
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