ぼくのメジャースプーン (講談社ノベルス)
「ぼくのメジャースプーン」辻村深月(図書館)を読む。面白い。
不思議な力を持つ小学生の話。
「人を殺しては何故いけないか」を突き詰めてく討論系として読んだ。悪役は絶対的なものとして抽象化され、内面は描かれない。
エピソードで一番で琴線に触れたのはサンタの件*1
辻村深月の「子どもたちは夜と遊ぶ」と関連あり。刊行順は「子どもたちは〜」→「ぼくの〜」となっている。単体で読んでも特に支障なし。
しかし、辻村深月は面白い。最初に読んだのは「凍りのくじら」だったのだけど、後から考えると作品群の中で一段 落ちるなアレ。つまらなかったわけじゃないが。
感想リンク トラコメ遊びさん 木耳さん オタで百合好きで奈緒ちゃん・ナオチャンを愛する女子大生の日記(仮)さん

*1:素っ気無い家庭で育ったせいか個人的にはサンタが実在するという感覚が信じられないけど。特撮ヒーローが実在してると信じてるような奇態さ。