マウスあてネタばれ

オイレンシュピーゲル弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!(2) (角川スニーカー文庫 200-2)
オイレンシュピーゲル」2巻 冲方丁(新刊)を読む。面白い。
前巻リンク 次巻リンク スプライト2巻リンク
戦闘少女ラノベ。近未来のオーストリーが舞台。
前巻は短編構成だったけど、今回は長編。2巻は2巻で完結。
冲方丁うぶかたとうの描く"死に至る悪ふざけ"。

つーか、無性にあれ撃ちてーよ。あれ。
核。

という主人公らのはなし。
前巻は設定としての悪ふざけだったが、今回それを踏まえて更に時代性に肉薄した展開の悪ふざけだ。
時事に切り込むSFというと古くは田中芳樹の「創竜伝*1を想起させる。「創竜伝」は55年体制以前の話なので、牧歌的に自民党やらゼネコンやらの揶揄をしてたが、本書は9/11テロ以降の新世界秩序への悪ふざけ。なんだかコッチまで痛い。
主役の3人も、今回は切り離された「不完全なチーム」のシチュエーションで、前巻よりも過酷なサバイバルを要求される。
カダフィ大佐のテロ・ネットワーク」みたいなテロリスト集団大集合のオーストリーの首都で、「こけざるの壺」ならぬ「原子炉」をバトンリレーするストーリーだ。要約すると。
この事件を別視点で描いた別レーベルの「スプライトシュピーゲル」2巻も買わねばな。
蛇足のちょっとネガな突っ込み:そもそも人 工 衛 星が落っこちるだけで都市全滅の可能性があったんじゃないか。しかも原子炉無事なんだ。←まあ、実はあまり気にならなかったけど。それより「包囲してるつもりが逆包囲」シーンがあまりの政府側のマヌケさに、読んでて意味がとれなかった。俺の読解力のなさだろうけど、冲方丁は文意が取れなくなる時がある。
感想リンク ウパ日記さん ゲイシャガールとレディーファーストさん ほとんど無能 さん 酩酊亭日乗さん ウォーターバードさん
連想ラノベリンク asin:4061822829 (ポスト9/11つながり)
連想アニメリンク asin:B000OCZAVI (俺のマチつながり)
死に至る悪ふざけリンク http://www.youtube.com/watch?v=WZ6_o8MfVbk (YouTube 1:27 俺の知ってる中で最悪)
.
.
.
ところでこのサイトのメインコンテンツは短歌です。→ポチっとな

*1:途中で読むの止めたシリーズについて言及するのも何だが。