ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)
ηなのに夢のよう森博嗣(図書館)を読む。面白い。
Gシリーズ6作目。森ミステリィ。……てかGシリーズでもミステリでもない。それは看板に偽りあり。
西之園萌絵主役編。
アレの蒸し返しについては素直に「おおっ」と心が動いた。萌絵関与の全てのミステリの意味が書き換えられたのか。「すべてがFになる」から数えて7年。その7年間を7番目のギリシア文字η(イータ)になぞらえ「7年間なのに夢のよう」という作者から読者へのメッセージと受け取った。そういうメタでなく、作中での「ηなのに夢のよう」の意味は「7は孤独な数字」*1と関連してるかなと思ったけど。
アレの蒸し返しについて、今後の事件の真相うんぬんは或る意味どうでもよくて、この巻での萌絵の心の動きがメインで、後は蛇足と予想。
萌絵-犀川も「封印再度」が頂点で、以降はドラマがあるとは思っていない。
そういえば、この巻で初めて犀川の推理が違ってた。萌絵友人は逃げなきゃ駄目だったじゃん。(居を移す事を予想済で、余分な心労を増やしたくなかったってコトか)
3章目の終わり方は好き。
Gシリーズは まだ続くようですが、ここで終わったとして
単巻ベストは「θは遊んでくれたよ
シリーズベストは「τになるまで待って」かな。
無口くん好きなんで、シリーズ続刊ある事を願うけど。
感想リンク mementoさん
年表リンク(森博嗣他著書の設定バレあり。四季シリーズ未読注意) ちょっとJDAなお部屋さん