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Je vous en prieさんの4/23に挿入された22の質問
http://d.hatena.ne.jp/arisia/20070423/1177316787 (リンク切れ)
暇そうだけど、あなたはいくつなの？二十代？三十代？
いくら稼いでいるの？500万も稼いでいないの？ふーん。
不労所得って知っている？
家をいくつ持っているの？
世界を相手に努力したことあるの？
など財産と向上心を問う質問群。
3つの事を考えた。*1
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1つめ。デジタルとアナログの事を考えた。
質問者さんには、財産が人生を量る目安となっているように思える。日本では優勢な共同幻想*2だから、ある程度の力を持つ言葉群かもしれない。
財産は数値化が容易だから、人間の格付けも容易だ。
が、計算は細かく行おうではないか。
2から11に財産を増やしたAさんと9から11に増やしたBさんと、どちらが人生の勝利者だろうか。
率か積算か。自分の才覚で増やしたからAさんか、より享受したからBさんか。
答えがでません。
財産を指標とした人生スコアに補正計算が必要 という話ではなく、
別の指標(その人の人生満足度とかか)が必要という話でもない。
人生を数値化する事が現状不可能だ。倫理的に駄目という話ではなく、不可能だという話。
もし、他人の人生を経験できるなら少しは人生を数値化できるだろう。他人が見る世界、他人の思考、他人が感じる快不快を体験できるなら自分の人生を比較考量できるかも*3。他人が見ている世界がどれだけ どんよりしているのか輝いているのか、まずそこからわからない。同じ出来事でも、どう感じたかは計測できない。各人の「人生で一番感動した事」を数量化して並べられるだろうか。
人生はデジタルではなくアナログなのだ。
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2つめ。数的優位の話。
質問群は回答者が質問者より貧しい事が前提となっているが、Je vous en prieさんは最大の富豪ではあるまい。
すると質問者の立ち位置がブレてくる。尊大でありながら卑屈だ。
「あなた、それぐらいのこと したことないの、ふーん」
と、ある割合で問い返されるM属性質問であるということ。
卑屈な人に尊大にされてからって、それが何。*4
(質問群が論理的整合性を欠いてるだけで、Je vous en prieさんが本当に卑屈で尊大な人かと言うと多分違うと思う)
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3つめ。石川啄木の話。
質問群と直接関係ある事ではなく、ただ思いついた事なのだが。
ある種の人を「ネット弁慶」とか「実社会では大した事ない奴だろ」とか断定する論調を聞いた事がある。
石川啄木は実社会では大した事ない奴だったけど、短歌という「別の世界」では大したものだった。
啄木リンク Ｇ★ＲＤＩＡＳさん
