素敵短歌

東直子
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自転車を押しつつ呪文のように言うやさしいひとがやさしいひとが
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波音がわたしの口にあふれ出す鳥が切り裂く空に会いたい
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思い出を汚してもいい きつくきつく編んだみつあみゆうやけのドア
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いいよ、ってこぼれたことば走り出すこどもに何をゆるしたのだろ
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以上は東直子の短歌。
東直子を知ったのは「短歌はプロに訊け!」(穂村弘東直子沢田康彦の共著)です。
短歌の添削ほど傲慢なものは無いと思ってるけど、この本は あまり気にならなかった。勉強になった。