近藤史恵加納朋子を読む。キャラの「予想外の弱さ」と「恨みの力を信じている」点を訝しむ。
散りしかたみに (書き下ろし新本格ミステリー)  isbn:4043585012
「散りしかたみに」近藤史恵(図書館)を読む。面白い。
歌舞伎シリーズの一編。よく考えるとアクロバットな力技だけど歌舞伎だからアリかと思ってしまう。いつものことだが。ガガガ。
舞台で降る筈のない一枚の花びらの謎の話。
しかし、探偵は惨劇を予想した割には、事態を全然コントロールしてないな。
歌舞伎シリーズ自己リンク 「ねむりねずみ」 「二人道成寺」 「桜姫」
今んとこ「桜姫」が近藤史恵ベストかな。
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ガラスの麒麟 (講談社文庫)
「ガラスの麒麟加納朋子(図書館)を読む。面白い。
野心作。違う雑誌に短編として掲載された連作集。少女の通り魔殺人から始まる1年の話。
最終話以外は興味深く読んだ。加納朋子日常の謎から離れないほうが良いのでは。
「救う方法」とか355頁の求愛は ありえな過ぎる。
ちなみにカバーの「ガラスの麒麟」を描いたのは羽多野典子。青を使ってる。