ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 (電撃文庫)
「オルフェの方舟―ブギーポップイントレランス上遠野浩平 (新刊)を読む。面白い。
ラノベシリーズ最新作。
キャラの能力がインフレしてて、能力の対決みたいなオハナシを真面目に読みたい人は頭抱えるだろ。でも、そんなオハナシにリアリティを求めるってコト自体が馬鹿げてるか。俺も結構、机上の空論マニアだから、本著のリ・ア・リ・テ・ィの無さで読者がどれだけ逃げるかもわかる。(そして、また作者が突き放したような 気の無い文体で書くからね)
でも、カタリと心に はまるような幾つかの場面が読後、残留してる。
世界の敵の原風景のような「伝染する炎」とか。最後の3行とか。
炎の人の能力って要するに2人揃うと「能力」だったのだと思う。意志の力でコントロール可能ってヤツ。
あと、いつもの通り「プラトニックラブ」で、いつもより死屍累々。
イラストの緒方剛志はネット巡回すると評判良いようだけど、カラーのONE HOT MINUTEで描かれた男子って貞男か?238頁のブギポのスカート丈と合わせて、違和感あるなあ。

感想リンク 輝くほうのポケットから、帽子をとりだすさん K氏の読む価値なし日記クラシックさん
↑「K氏の読む価値なし日記クラシック」さんの評論は神林長平の短編集「鏡像の敵 (短篇集 ハヤカワ文庫 JA (810))」の中の「兎の夢」くらいスリリングでした。
.
関連映画 asin:B00005HCN6