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「トニー滝谷」を観る。
市川準監督。村上春樹原作。宮沢りえ・イッセー尾形・西島秀俊(語り)。坂本龍一音楽。
朗読映画。この手法はアマチュア映画で応用できるのでは。
村上春樹の映画化という事もあり、各国で配給が決まっているようだが、吹替えだろうな。字幕が画をつぶしてしまう。
さて、イッセー尾形の起用は無理がありすぎだろう。学生時代のシーンは「怪奇大家族」(放映終了の深夜テレビ)で藤村俊二が学生服着てるの思い出した。あれはコメディだから良いけど。監督とイッセー尾形が同年代とかそういう観客と何の関係もない理由ですか？
シーンを観るごとに原作を思い出す不思議な鑑賞だった。思い出しきる事は無く、本の記憶は決して先行しなかった。最後のシーンは、「こんなのなかったよな」と思い、鑑賞後すぐテアトル新宿の売り場の原作の文庫本で確認した。
観終わった後すごく寂しくなった。面白かった。市川準健在。
新宿(東京)は3/18まで、多分。水曜1000円。あと劇場にある「プリクル」というフリーペーパーで市川準インタビューが載ってた。
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