イラク

南京大虐殺など「真実の歴史」に興味のある人は、殺害されたイラクの日本人旅行者に敬意を示すのが自然だと思う。
フィルターのかかり、時間の経過した正誤不明な二次情報ではなく、ナマの一次情報を取りに行ったのだから。
前回のイラク人質事件の仲介者だった「イスラム聖職者協会」は反米化してるようだが反米の流れの中で「イスラム女性の7ヶ月の妊婦の虐殺事件」というのが起こったらしい。「イスラム聖職者協会」→東京新聞というフィルターを通して知った訳だが、その地域にとってはひとつのエポックとなる事件のようだ。これは歴史に残るのだろうか。
まずネットで探してみる。

・妊婦を運ぶ救急車が標的にされた
http://www.zenko-peace.com/iraqnews1.html
・妊婦を搬送しようとする私たちの救急車をも撃って来た
http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/431633.html
・米狙撃兵に射殺された「マアーニー」という妊婦
http://blog.melma.com/00111843/20040507
(上記3件は同一事件か?「妊婦」を文中検索して記事にたどりついて下さい)
・(米軍に抑留され)スンニ派の3人の農民の女性は妊娠して釈放された後、家族に殺された
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004053100028&genre=E1&area=Z10

後者ではなく前者の事件かと思うが特定はできない。だいたい歴史として残るかわからない。未来の生者の編集が「歴史」だから。
殺害された日本人旅行者の行動への非難もあふれているが、歴史は危険を冒した人が出す残り滓のようなものを集めてやっと成立するもので、自衛隊は大丈夫で自衛隊以外は危険という政府情報で現在でも検証が難しいイラク派兵がどんな「歴史」となるかは疑問。
(自衛隊は本当に役にたっているけど、イラク・日本で政権交代が起こり、「あれは恥だった」と改ざんされる可能性もあるといえばある)