もろっこるたく
「モロッコ流謫」四方田犬彦(図書館)を読む。面白い。
モロッコ旅行記。ポール・ボウルズを訪ねるなどして文人的にモロッコに迫る。情景描写も旅情をかきたてた。
・ハルクス*1
黒いレース編みの手袋をしているかのように描かれた手への装飾絵。女性用。
・緑の行進*2
モロッコの王ハッサン2世は西サハラを侵略する。1975年。
国際司法裁判所が西サハラの民族自決をモロッコに勧告した後に「緑の行進」と名付けられた西サハラへの示威行進を行い、モロッコ空軍により西サハラへのナパーム爆撃を繰り返す。モロッコが地雷を撒いた結果、パリ-ダカールラリーで爆破した車もあり。
モロッコの空港でモロッコと西サハラが違う色で塗られた地図は没収される。ミシュランは、その為モロッコ国内で禁書となっていた。
・イスラム教
仏教やキリスト教と違い、イスラム教では聖職者という特別な階級を認めていない。イスラム教徒を証人として「神の名がアッラーであり、ムハンマドが最後の預言者である」と3回唱えたならば、その言葉はアッラーに届き、改宗したと見なされる。
・ジュネとサルトル
ジャン・ジュネがサルトルの本『存在と無』に対し「難しすぎる」と本人に文句を言ったら、サルトルは本を取り上げてあちこちに書き込みを入れた。「ココとココだけ読めば大丈夫だよ。複雑に書いておくのは その筋の専門家用さ」とのこと。
感想リンク 栗カメの散歩漫歩さん
そんな単語知らないよリンク エクリチュール ディスクール
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「シェルタリング・スカイ」(DVDレンタル)を観る。つまらなかった。
監督:ベルナルド・ベルトルッチ 出演:デブラ・ウィンガー, ジョン・マルコヴィッチ 原作:ポール・ボウルズ 音楽:坂本龍一
中年の北アフリカ観光映画。微エロ。それ程つまらないという訳ではないけど、後半のサイレント具合は苦痛だった。景色は綺麗だし、旅気分も味わえるが。
コメンタリも所々観る。
最初の場面の
「逆向けとなった顔のアップ」がある事に気付き、
「軽食屋の老人」は原作者のポール・ボウルズ自身の出演である事を知る。
ポール・ボウルズへのインタビュー映像あり。
感想リンク ラヴフール (www.lovefool.jp)さん 新・レディメイド*はせべ社長のひみつダイアリーさん
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