永遠の夏休み―ひかりと本と風と
「永遠の夏休み」大岡玲(図書館)を読む。
まあ面白い。大岡玲が少年期と当時の読書遍歴を振り返る話。
ヘミングウェイ誰がために鐘は鳴る」の題名の元となったのは17世紀の詩人ジョン・ダンの詩で
”人は孤独な島ではない。すべての人はこの世という大陸の一部なのである。どこの誰であれ 一人の人がこの世を去るというのは、それは大陸の一部 即ちおまえ自身の一部が失われるのと同じなのだ。だから問うな。誰のために弔いの鐘は鳴るのか、と。それはお前自身のために鳴っている。"から採っている事がこの本(「永遠の夏休み」)でわかった。
「情けは人のためならず」みたいだ。

「ねじまき鳥クロニカル」第3部(isbn:410100143X)の「人は島嶼(とうしょ)にあらず」(177頁)って、これが元だろうか。

地下街の人びと (新潮文庫)
「地下街の人びと」ジャック・ケルアック(古本)を読む。
つまらなかった。実話的小説。
エキセントリックな彼女と付き合って別れた。ところで僕らってイカしてるよなあ、という話。
前半は散文詩だと思って読んでたけど、後半、自己と仲間を装飾する文章の割合が多くなり、言い訳くさくなる。
「路上」(J・ケルアックの代表作)って面白いのかしら。
一年近く、「地下街の人びと」を携帯の単行本として持ち歩いてきた。今、G・オーウェルの「動物農場」がポッケ。