「じょしらく」最終回

ベストエピソードは胡蝶回。ベスト週は武蔵境の週。では最終回は何に相当するかといったら、今クールで終わるアニメの中で最高の最終回だと思う*1
高座のオチから始まり、高座の枕で終わる。つまり、今までの本編は幕間だった、という事が鮮明にされた。分かっていたけど、楽屋のバカ話のアニメ化だったのだ。
別に彼女たちが落語に命賭けてる描写があった訳でもないが、それでも『落語』があってこその幕間なのだ。彼女たちのプライオリティ(最優先)事項は描写されず、隙間から漏れ出るエピソードから窺うしかないというある種の寂しさを感じる最終回だった。そしてその寂しさは正しい。人生はそういうもんだ*2
じょしらく」はメタ描写が割と目立ち、OP歌詞からし表現者の心情をうたった歌だった。

面白くなりそうな予感は目の錯覚ですか。いや、それでも構わない。はいみんな回って。

「いや、それでも構わない」の思い切りは なかなか感動的。今期OP/EDの中でのマイベスト。

本編のメタ発言は1話と最終話で「メディアの違いを理解せよ」的な、きっと角川の新入社員が叩き込まれるようなメディア談義が印象的。
「放送は放送として楽しめばいい。何で円盤にする必要があるのか。〜ビデオグラム化して高額販売する必要があるのか!! そう言いたい訳ね」
「頑張って作ったけどBパート*3いらなかったんじゃない」
やっぱりテトラは最強だ。
円盤のテレビCMが

このアニメは女の子のかわいさをお楽しみ頂くため、邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみ頂く番組です

と文字がズラズラ出て「返せー!! みんなの金を」と皆で叫ぶという自虐というか自己否定まで突き詰めた広告大賞を狙える逸材CMなのだが、秘密結社鷹の爪CMが今週、出張してきたね。前はピングドラム最終回で今回じょしらく最終回か。どういう選びなんだ。蛙男の単なる趣味とかか。

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秋葉原の声優のカフェってコレか。行った事ないが。
感想リンク 海の見聞記さん

*1:まだSAOの最終回が未見だが

*2:まあ、自分の中の言いたい事が言語化されていない体たらくだが、「じょしらく」は幕間 というのは我ながら良い気づき。「アスタロッテのおもちゃ」が孤独について描いていると気づいたのと同程度のエウレカ

*3:おでかけオリジナルパート